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ロープ延線作業:ページ下のリンクにも注目

延線作業とは?

鉄塔や電柱に電線を張る(延線作業といいます)場合いきなり電線を延線するわけでは有りません。まず最初に直径数ミリの細いロープ(ファーストロープ又はパイロットロープと言います)を張りそのロープを徐々に太くしていき最終的に電柱では直径10~15ミリ、鉄塔では直径最大30ミリ程度の電線を延線します。この延線作業において必要不可欠なのがパイロットロープ延線作業でありパイロットロープが延線出来てしまえばあとはこのロープを手掛かりに最終的に電線や送電線を延線します。直径僅か数ミリのパイロットロープですが非常に重要な作業になります。
鉄塔送電線
電柱送電線

作業上の問題点

しかしこのパイロットロープ延線作業は作業場所のシチュエーションにより困難な場合があります。
①住宅密集地や個人の所有地、鉄道や道路等を横断時に地上での延線が困難な場合
②幅広な河川や高低差の激しい峡谷等、人力による延線が困難な地形
③山中で延線する場合必要以上に森林を伐採する必要がある
④杉や桧等の用材を植林してある箇所で伐採自体が不可能な時もある
⑤人力で作業する為、費用面でのコスト上昇と難易度に伴い作業員への危険リスクも向上する
山間部の延線は特に困難
急斜面上に鉄塔とか普通にあります。

そこで・・・

これら諸問題の解決策として当社は無人航空機:ドローンに着目し実際のパイロットロープ延線作業に導入しました。
DJI社製:PHANTOM4

《補足》

実はパイロットロープを上空から延線すると言う発想は古くからありラジコンヘリコプターやペットボトルロケットを使用したり変り種では長距離延線で火薬を使用した大砲を利用して一気に飛ばすと言う工法もあります。しかしこれらの工法は各種難点があり決定打に成りかねていました。
ラジコンヘリの場合
操縦に相当な練度が必要、長距離延線ではコントローラの切替時にノーコンに成り易く墜落のリスクが高い、FPV(目視外飛行)が基本的に困難な為、操縦者とは別に途中経路や終点側に操縦補助用の人員を複数人配置する必要がある
画像はイメージです。
ペットボトルロケットの場合
短距離延線にしか向かない、着地地点を正確に特定できず飛行ルートも不安定
実際はこんなガチな大砲は使用しません
大砲(?正式名称不明)
火薬を使用する関係上準備に多大な手間が掛かる、専門の技術者が必要

ドローンを使用したパイロットロープ延線のメリット

ドローンを使用したパイロットロープ延線作業のコストメリットとして以下が挙げられます
①作業時間の大幅な短縮
②人役の大幅削減
③鉄塔や電柱へ正確でピンポイントな延線が可能
④住宅地の場合、延線上の民家の屋根に上る必要も無く敷地内に農作地等があっても進入する必要がない
 (地権者様の許可は必要)
⑤幅広な河川や高低差の激しい峡谷等、人的延線が困難な場所でも容易に延線が可能
⑥中長距離径間(200~500メートル程度)の延線が可能
⑦伐採補償料及び伐採作業の大幅削減
⑧人力による作業と比較して作業従事者への大幅な危険リスクの排除
山中を掻き分けて延線する必要も無く人員配置の効率化が図れる。
最低限の架線伐採で済む事から作業コストの増大を抑えられると共に無駄な森林伐採がない為、環境の保全にも貢献。
山間部での中長径間(200~500メートル)の延線が比較的容易。
山間部の延線でも地形の複雑さに左右される事なくピンポイントで延線可能。
もちろん、住宅密集地での延線にも効果を発揮します。
延線作業においてはまさに最適なツールと言えます。

しかし、ドローン延線を行うには守るべきルールがあります!!

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